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全固体電池の表面欠陥検査

目次
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全固体電池の表面欠陥検査とは?

全固体電池の表面欠陥検査とは、電池を構成する固体電解質、電極、セパレータなどの表面に存在する傷、異物、クラック、凹凸、膜厚ムラなどの欠陥を検出する検査のことです。

全固体電池は、従来のリチウムイオン電池の液体電解質を固体電解質に置き換えた、次世代の電池として注目されています。高い安全性、エネルギー密度、長寿命などの利点を持つ一方、製造工程が複雑で、微細な欠陥が電池性能に大きな影響を与える可能性があります。そのため、高精度な表面欠陥検査が不可欠です。

全固体電池の表面欠陥検査の具体的な検査対象

全固体電池の表面欠陥検査では、以下のような材料や部品が対象となります。

特に固体電解質や電極表面の欠陥は、電池の内部抵抗増加や性能低下を避けるため、精密な検査が必要です。

全固体電池の表面欠陥検査における欠陥の種類と原因

欠陥の種類

固体電解質

電極

セパレータ

欠陥を生む原因

全固体電池の表面欠陥検査が必要な理由

全固体電池の品質管理を徹底する理由には、以下の点が挙げられます。

安全性の向上

クラックやピンホールがあると、リチウムデンドライトが成長し短絡事故のリスクが高まります。また、界面剥離が進むと、電池の内部抵抗が増加し、発熱や性能低下を引き起こすリスクがあります。

電池性能の安定化

均一な表面状態を確保することで、電解質のイオン伝導性を向上し、長寿命化を実現できます。

歩留まり向上とコスト削減

欠陥のあるセルを出荷前に検出することで、不良品によるリコールや市場での下落を防ぐことができます。

法規制と品質基準の遵守

EV(電気自動車)向け全固体電池は、安全性基準(ISO、UL認証など)の管理が求められます。

全固体電池の表面欠陥検査の検査基準、検査しないリスク

検査基準

全固体電池の表面検査は、以下の基準に基づいて行われます。

検査しないリスク

全固体電池の表面欠陥検査を行わないことで、短絡(ショート)による発火・爆発事故を引き起こすリスクをはじめ、充放電特性の劣化による電池寿命の短縮、これらによるEVや電子機器メーカーからの採用拒否や市場での下落とリコール発生が考えられます。

全固体電池の表面欠陥検査の検査例

表面欠陥検査装置は、目的の検査や対象物に対応しているかで選ぶのが大前提です。
基本性能やコストはもちろん、そのメーカーの装置を選ぶことで
どんなメリットが得られるのかを見極め、導入効果の最大化を図りましょう。

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